会社に殺されないために!吃音に苦しむ人だからこそ知っておきたい法律の話

こんにちは、元・吃音症で、現在は吃音克服に関する情報発信をしている、みっきーと申します。

吃音に悩む人にとって、仕事でストレスを抱えてしまうことは多いですよね。ブラック企業という言葉が取りざたされるように、厳しい労働環境で、理不尽に苦しめられている労働者がいっぱいいるのが日本の現状です。しかし、そんなブラック企業で苦しんでいても、”自分は吃音に悩んでいるから、この会社を辞めたら転職できないかもしれない”そう考えて辞められない人も中にはいるのではないでしょうか?

吃音のストレスから解放される最善の方法とは・・・?の記事でも書きましたが、そんな辛い仕事のストレスから逃れるには、自分でビジネスを始めるのが一番です。ただ、そうはいっても、起業のために勉強する期間が必要ですし、生活のために会社で嫌な仕事を続けなくてはならない人もいるでしょう。

そこで、今回の記事では、あなたが理不尽な目に合わないために必要な、”最低限知っておきたい法律の知識”についてまとめました。

休みを不許可にする権利はない

まずは、有給休暇についてです。有給休暇は労働者に認められた正当な権利です。しかし、日本は国際的にも有給消化率が低く、まだまだ仕事を休みづらい雰囲気がありますよね。私はその昔、ミスチルのライブを見るために有給を取得したら、上司から死ぬほど嫌味を言われました、笑。有給休暇を取得するのに理由は関係ありません。別にテレビゲームをするために仕事を休むのも自由です。

そこで、まずこの条文を抑えておいてください。

労働基準法 第39条第5項

使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

まず前提として「労働者の請求する時季に与えなければならない」と書いてあります。なので、いつ休もうとあなたの自由です。ただし、前日までに申し出る必要がありますので、当日の急な休みは欠勤扱いにされても文句は言えません。

そして、条文の後半部分ですが、「事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。」とありますね。これは、時季変更権と呼ばれるものです。要は、「その日に休まれると会社が困るから、他の日に休みを取ってね」という会社側の権利です。しかし、この権利はかなり限定的です。単に「忙しいから」なんて理由ではこの権利は行使できません。過去の裁判例を要約すると、休暇を取得する労働者の有給休暇の取得日にするはずだった労働内容が、会社の業務にとって不可欠であり、加えて代替要因を確保することが相当に困難な状況がある場合。と、相当限定されたシチュエーションじゃないと、認められません。

また、万が一、会社が時季変更権を行使したとしても、それは時期をずらす権利だけで、休ませないという権利は全くないのです!なので、仮に有給休暇の申請を却下されたら、「では代わりにいつ休めばいいんですか?」と聞きましょう。

まあ、実際には仕事の都合上で、そう休めないのが現実だと思いますが、いざとなったら別にいつでも休めると思うだけで、ストレスが軽減されますよ。

会社を辞めるのは自由

次は、会社を辞める時のお話です。最近では、転職者に対して執拗に引き留めをする会社も多いみたいですね。そのせいで、辞められなくて困っている人もいるでしょう。しかし、そんなときに覚えておいてほしいのが、次の条文です。

民法627条

雇用期間に定めのない無期雇用の場合、二週間前に雇用の解約を申し出ればいつでも解約出来る

つまり、2週間前に申し出れば、いつでも辞めるのは自由です。

極端な話、もし執拗な引き留め工作にあっていても、内容証明の郵便で退職届を郵送で送付(念のため合わせてメールを送りましょう)すれば、2週間後にあなたは自由の身です。

更に極端な話、先ほど話した有給休暇が10日以上余っているのであれば、退職までの残りの日数を全て休みにしてしまえば、もう会社に行く必要さえも無いのです。

引継ぎしなきゃ辞められない”なんてルールはどこにもありませんので。実際、あなたが急にいなくなって困るようなら、それは会社のマネジメントが悪いのです。1人しかその仕事を把握していないという時点で異常です。

また、これは法律とは関係ありませんが、誰が辞めようとも、会社はなんとかなります!私は、最初の会社を辞める時に、相当なパワハラにあっていたにも関わらず、なんと退職の最終日まで引継ぎの為に出勤していました。なので、有給を20日位無駄にしましたね…。後任の人が気持ちよく仕事できるように精いっぱい引継ぎをしましたが、別にそれは私がやらなくても、すぐ上の上司でもできることだったんですよね。もし、私が急に居なくなったとしても、問題なく組織は回っていたことでしょう。なので、私もいつかまたパワハラにあって退職することがあったら、この手を使おうと思います。

まあ、これも実際には人間関係などで、そうは急に辞められないのが現実だと思いますが、いざとなったら急に会社に行かなくなって良い手があると思うだけで、ストレスが軽減されますよ。

準備の時間も労働時間

最後に、労働時間の世間の間違った解釈についてお話しします。いわゆる日本人の常識として、例えば9時始業なら、8時50分には、仕事の準備をして(仕事によっては着替えも)定位置についてますよね?しかし、この常識はちょっと間違ってます。

これは、法律に明文化されてないので、裁判の判例ですが、

三菱重工業長崎造船所事件:最高裁H12.3.9

http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52572

一 労働基準法上の労働時間の意義
二 労働者が就業を命じられた業務の準備行為等を事業所内において行うことを使用者から義務付けられ又はこれを余儀なくされた場合における当該行為に要した時間と労働基準法上の労働時間
三 労働者が始業時刻前及び終業時刻後の作業服及び保護具等の着脱等並びに始業時刻前の副資材等の受出し及び散水に要した時間が労働基準法上の労働時間に該当するとされた事例

つまり、会社から労働者がその行為を「義務付け」られていたか、上司からの「指示」とか「命令」があって「強制」させられていた時間については、労働時間とみなされるのです。具体的には準備とか後片付けとか朝礼とかラジオ体操ですね。飲み会は微妙なとこですが、上司から出席を命令されて断れなかったら、これに当てはまる余地はありそうですね。

なので、なんで定時よりこんな早く職場に来なきゃいけないんだろう?なんて疑問がある場合は、その分は残業なので残業代を請求してOKです。

まあ、しつこいようですが、これも各状況によると思いますので、臨機応変に対応してください!

最後に

いかがでしたか?各会社の常識とは違ったので、ショックを受けた方もいるかもしれませんが、この3つはあなたの身を守るためにも武器として覚えておいてください。

あっ、ちなみに会社の就業規則で「有給の申請は3日前までに申し出ること」や「退職は1カ月前まで」となっていても、無視してOKです。なぜなら、そんなルールは法律に反しておりますので。

吃音の人は基本的に人に気を使いすぎなので、「法律で明文化されてないルールは無視してOK」位の気持ちでいたほうがち丁度よくなると思います。

それではまた!

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